新型コロナウィルス ヨーロッパ拡大の原因はウィルスの変異だった?!
ウィルスの恐ろしいところは、変異することです。
変異することで、様々な人種、環境などに適応できる感染能力を獲得し、薬の耐性能力までも獲得してしまうことです。
以前の研究で、コロナウィルスには「L型」と「S型」二種類のタイプのウィルスが存在することが明らかにされていましたが、この証言を裏返す発見がありました。
今回は、イギリスとドイツの研究者たちに発見されました。
新型コロナウィルスの分析が行われた結果、ウィルスには既に3つの型と160種類のグループに変異していることが報告されました。
また、ウィルスの遺伝子を調べた結果、160種類の分類は大きく3つの型(A型、B型、C型)に分かれていることが判明されました。
今回の研究者たちがウィルス調査を行った方法は、人類の起源などを探るためなどに使われている「系統発生的」手法と呼ばれるものでした。
*系統発生的手法とは…
原始的霊長類の出現から、現在の直立二足歩行をする人類にいたるまでの、霊長類の進化について、
・何が原因で進化したのか?
・どのように形を変えていったのか?
・どのような系列で進化してきたのか?
というテーマのもとに、研究が行われる手法です。
中国 武漢で感染が確認されたのがA型でしたが、ウィルスが急速に変異し、中国全土では主にB型のウィルスが広がっていたことがわかりました。
B型は、東アジアの人にターゲットにしていたことがわかりました。
日本に持ち込まれたウィルスもこのB型がメインとなっています。
そして、ウィルスはヨーロッパ、アメリカに適したC型に変異し、猛威を振るうことになったのです。
今回の研究は、(A,B,C)型が混じりあう状態になると、追跡が困難になるために、研究を急ぐ必要があったからです。
地球規模にまで拡散したウィルスと、人類はどのような関係を築くのでしょうか。