コロナウィルス なぜ発生したのか…
感染が増える仕組みというのは、動物の体内に寄生していたウィルスが、一番初めにうつった患者から家族や、職場、通勤電車、病院内などで感染が広がり、やがては市中感染、感染爆発に発展していくというのが一連の流れになっています。
ウィルスは、単体では数を増やすことができません。
新型コロナウィルスのようなウィルスは、生物に次々に感染し数を増やしていきます。ウィルス自体も生き残るために増殖することが遺伝子の中に組み込まれています。
今回のウィルスについては…
コロナウィルスはごくありふれたウィルスであり、特別なウィルスではないんです!!
私たちがよく発症する風邪は、原因のウィルスが数種類ある中、日常的にかかる風邪の10%~15%はコロナウィルスによって引き起こされていたんです!
いつ、コロナウィルスが見つかったの?
コロナウィルスが最初に発見されたのが60年ほど前のことです。
風邪の患者の鼻から発見されました。コロナウィルスの歴史は非常に長く、遺伝子の変異から先祖を探ると、共通している祖先は紀元前8000年ごろに出現していたようです。以降、姿を変えてコウモリや鳥など様々な動物の体に潜んで、生き残り続けてきました。
風邪を引き起こすだけのウィルスや、命を奪うウィルスが存在している…
コロナウィルスの仲間による感染症は、人に感染して風邪を引き起こす4種類と、新型コロナウィルスのように動物経由して重症肺炎を引き起こす2種類の計6種類のウィルスが存在しています。
感染者を死に至らしめる可能性があるウィルスはこれまでに3度出現しパンデミック(世界的流行)を引き起こしていましたよね?!
1つめは、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)
2つめは、2012年のMERS(中東呼吸器症候群)
3つめは、2019年に確認された今回の新型コロナウィルスなんです!!
これらの感染症は、コロナウィルスが突然変異を繰り返し蓄積され重篤な症状を引き起こすようになったと考えられます。
ウィルスはどこにいるの?
ほとんどのウィルスは、動物、人の体の中に潜んでいます。例えばオオコウモリからは58種類のウィルスが発見されていることから「病原体製造機」と言われているそうです。
今回のコロナウィルスは中国の武漢で発生しました。これからの人類と感染症の戦いを想像するのなら、ウィルス発祥地は中国とアフリカだと言われています。
両者の国は、公衆衛生の深刻な問題を抱えているのが現状であり、ウィルスとの戦いは終わりなき戦いであると考えられます。
特に、中国はこれまでも、何度も世界を巻き込んだパンデミックの震源地になっていることから、中国はすべての行動において自覚と責任感を持って今回の感染症の対応に真摯に向き合ってもらいたいと心の底から感じます。
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