「アビガン」臨床試験開始!
富士フイルム(株)は,米国において,新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」(一般名:ファビピラビル)(以下,「アビガン」)の臨床試験を開始したと報告されました。
*(COVID‐19)略は、
CO rona VI rus D isease 20 19
の略だそうです。「2019年に確認されたコロナウィルスによる病気」ということですね。
感染が大きく拡大したのは2020年に入ってからですが、最初に確認されたのは2019年12月なので2019という名前がついています。
「アビガン」は,日本の製薬会社が開発した抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤で,ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有している薬です。この薬の仕組みでコロナウィルスが体内での増殖を抑制できる可能性があることから臨床試験が活発に実施する動きが加速しています。
すでに先月の3月末から,子会社である富士フイルム富山化学(株)にてCOVID-19患者を対象とした臨床試験を国内で開始しています。アメリカやイスラエルでも臨床試験が開始しています。
今回の臨床試験では,COVID-19の世界的な感染拡大が続き,ますます高まる治療法の開発ニーズに対応するために,「アビガン」投与時の治療効果と安全性を確認することを目的としたもで、最も期待されている薬であることからコロナ収束のカギになるかもしれません。
インドネシアやミャンマー、チェコ、イランなど合わせて20か国に無償で供与すると発表しました。その他にも、およそ30か国と供与に向けた調整を進めているということです。
日本の製薬技術が、どれだけ優れているかがよくわかる結果ですね!
ただ、新型コロナウィルスのために開発された薬でないため、患者の同意を得た上で、臨床試験を行っています。
一刻も早く実用化にもっていき、収束の目途が立ってほしいと願うばかりです。
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